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<報告>第6回JICA-JISNASフォーラム「農林水産分野における戦略的な途上国人材の育成:JICA-大学の協働による研修・留学プログラム」

平成29年12月15日(金)午後1時30分より、アットビジネスセンター東京駅 302号室にて、第6回JICA-JISNASフォーラム「農林水産分野における戦略的な途上国人材の育成:JICA-大学の協働による研修・留学プログラム」が開催され、大学関係者、JICA職員のみならず、官公庁、民間企業等82名の皆様にご参加いただきました。
 話題提供では、JICA・大学双方より研修の概要、方向性、研修の試行状況等のお話を伺い、その後の意見交換会では、農林水産分野の動向と戦略的人材育成の方向性について、各分野ごとに議論を行いました。JICA、大学、行政、コンサルタント会社等それぞれの立場から様々な意見が出され、貴重な意見交換の場となりました。
 その概要をご報告いたします。

プログラムの内容

1.話題提供(1時間)

6thJJフォーラム_3.緒方先生R.jpgCIMG1842_2.JICA宍戸部長.jpg6thJJフォーラム_1.JICA瀧澤課長R.jpgJICAは、農業農村開発分野における質の高い留学生を確保することを目的に2016年度から大学を受け入れ先とした短期研修を実施してきました。これまでの成果や課題等を踏まえ、2019年度より留学生プログラム、課題別研修、技術協力プロジェクト、ボランティア派遣、民間連携などの各種協力スキームを有機的に組み合わせて、農林水産分野における戦略的な途上国人材の育成を本格的に推進する計画です。
 本フォーラムでは、JICAの研修・留学プログラムの全体像を確認し、途上国の農林水産分野における開発の動向と今後の研修の方向性、試行実施の状況と課題などについて話題提供をいただきました。

【話題提供①】 瀧澤 征彦  国際協力機構(JICA)国内事業部 大学連携課・課長

 演題:「JICA研修・留学プログラムの概要について」

【話題提供②】 宍戸 健一  国際協力機構(JICA)農村開発部・部長

 演題:「農林水産分野における開発の動向と戦略的途上国人材育成の方向性について」

【話題提供③】 緒方 一夫  九州大学・副学長/熱帯農学研究センター・センター長

 演題:「留学生事業の促進に向けた試行状況(2016-2018)~国別研修(短期研修)の成果と課題について~」

◆質疑応答の概要は、こちら をご覧ください。

2. 戦略的人材育成分野毎の意見交換会(1時間)

CIMG1850_意見交換会.JPGCIMG1846_意見交換.JPG上記話題提供に基づき、農林水産分野での近年の開発の動向と今後の研修における戦略的人材育成の報告性、研修・留学プログラム実施運営上の留意点などについて、下記分野毎に意見交換会を行いました。
 様々な意見を頂戴し、意見交換結果の共有の時間が持てませんでしたので、下記分野別の議事概要をご覧ください。

1.農業政策

2.安定した食料生産
   2-1.持続的な農業生産
   2-2.畜産振興・疫病管理
   2-3.水産

3.フードバリューチェーン

4.自然資源管理

5.研修・留学プログラムの制度等

3. 総括

2015年2月に政府開発援助(ODA)大綱」から「開発協力大綱」へと変更され、ODAが主力ではなくなり、他のアクター(民間企業、大学、自治体等)を補完する触媒としての役割に転換し、国際協力の方法も変化しつつあります。ハード面の輸出だけでなく、人材育成により光が当てられており、JICA-JISNASフォーラムでも第4回より人材育成をテーマとし取り上げてきました。研究・技術協力の枠を超え、テーマ毎に横の繋がりを強化し、農林水産分野はJISNASのネットワークを活かして、日本の総力を世界に発揮できる体制を構築し、結果、各国のリーダーが親日になることを目指していく中で、AGRI-Netプログラムをスムーズに進めることができるよう、選考方法、教育、実務等、プログラムをすすめる大学とJICA双方で理解をしながら議論を重ねて行きたいと考えています。
 JISNASメンバーと、行政や民間企業等とのさらなる連携、交流を図り、JICAにも協力いただきながら今後もこのような機会を提供していきたいと考えています。

◆アンケート集計結果は、こちら をご覧ください。


カテゴリ: JISNASの活動 |掲載日: 2018年2月19日