委員長挨拶
農学知的支援ネットワーク(JISNAS)は、大学や国際農業研究機関、国際協力機関などの、農学および農学分野の国際協力に関わる幅広い組織の連携ネットワークとして、2009年11月30日に設立されました。
大学等の機関がネットワークを形成し、情報の流通、人材の交流、あるいは共同研究の推進を図っていくことが重要だということが指摘されている一方で、国立大学の法人化により、ますます競争的な社会に学術分野も入ってきております。個人研究だけでなく、各大学が組織として成果を上げていかなければならない環境の中で、大学間の連携や協働を進めることがますます難しくなっている現状があります。しかし、そういった競争社会という環境を念頭におきながら、単独ではなく、協働の成果を上げていく必要があります。
特に国際協力という分野では、個別の協力事業としてわが国の活動が展開されていますが、外国の目から見ますと、われわれ全てが日本からの訪問あるいは派遣であると映っています。単独で個々に事業が行われているのではなく、農学分野での幅広い協力の下に、いろいろな研究プロジェクトや事業案件が進んでいると見えることは、対外的にも非常に重要なことだと思います。
しかし、大学の場合は、研究者それぞれが個人の研究活動としてさまざまな活動を行っており、国内での横の連携が全く取れていないということがあります。
以上のことを省みますと、やはりわれわれ自身が国内でもきちんとした情報のシェアリングをしていく必要があります。そして同時にいろいろな形での協力体制を作っておく必要があると考えます。
今般設立しましたJISNASにより、ますます農学分野での連携が実質化され、連携・協力の実体がよく見えるようになることを期待しています。また同時に、JISNASのメンバーになることにより、そのメリットが各加盟組織に実感できる運営体制を築き上げていく必要があることも重要と考えています。関係各位の積極的なご支援、JISNASの活動に対するご理解・ご参画をお願い申し上げます。
農学知的支援ネットワーク
運営委員長田中 耕司



